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JELFAセミナー2012

テーマ:世界の花き業界の今! オランダフローラホーランドから見た発展 

JELFA では2012年3月23日に東京駅近くの会場でセミナーを開催致しました。今回は沖縄県花卉園芸農業協同 組合の参事・兼島學氏と、浜松PCガーベラの鈴木誠氏の2名を講師としてお招きし、花に携わる皆様が元気になれるような内容でご講演いただきました。花卉の生産者、市場、仲卸、運送業者、資材業者など約90名がご参加され、盛況に開催されました。また今回は、昨年のJELFA定期研修ツアーにご参加された方々のうち3名の方から、ツアー報告をしていただきました。

 

● プログラム

 

13:00 開会  
  会長あいさつ  JELFA会長 谷口 勇
  来賓あいさつ 

農林水産省 生産局 農産部 園芸作物課
花き産業・施設園芸振興室 室長 綿谷 弘勝 氏

13:30~

講演

「日本の花き業界よ、元気を出そう!」
沖縄県花卉園芸農業協同組合
参事 兼島 學 氏

   
15:10~

講演

「元気なブランド産地になるために」
 浜松PCガーベラ 鈴木 誠 氏

16:40 事務局から花元気CS認証プログラムの発表
16:50

定期研修ツアー参加報告 

スミザーズオアシス ジャパン株式会社 平田 義史 氏
株式会社ナカヤマ 田中 孝夫 氏
静岡経済連 箕浦 秀紀 氏

16:50 閉会あいさつ JELFA副会長 柏村 哲徳

                     

● 講師紹介

 

兼島 氏顔写真
 

沖縄県花卉園芸農業協同組合

参事 兼島 學 氏 

 

1973年 家業花屋経営
1977年 ㈱沖縄県花卉卸売市場入社
取締役総務部長に就任
1981年 沖縄県花卉園芸農業協同組合
(農協認可、継続雇用)
販売部長、
営農指導部長、
購買部長を歴任
2012年 参事就任、現在に至る

 

鈴木 氏顔写真
 

浜松 PC ガーベラ代表 

鈴木 誠 氏

 

1977年 日本勧業角丸証券(現みずほインベスター証券)入社
1994年 退社、同時に就農。
JAとぴあ浜松PCガーベラ販売部会に加入
2000年 同部会長に就任
2007年 日本ガーベラ生産者機構 事務局長(現職)
2008年 静岡県農業経営士(現職)
浜松市農業振興協議会委員(現職)
2010年 JAとぴあ浜松花き連絡会会長
JAとぴあ浜松生産者協議会会長
静岡県花き生産者マーケティング研究会 事務局長(現職)

 

〜講演からのピックアップ〜

 

講師:沖縄県花卉園芸農業協同組合 参事 兼島 學氏

 

説明スライド

 

太陽の花は35周年を迎えました。 35年前、沖縄県の農業全体の農業算出額は約1,300億円ありました(うち、花きは139億円)。現在の全体の額は約890億円、落ち込みは深刻です。
太陽の花の販売実績に目を転じると、平成9年の88億円の販売をピークに、バブル崩壊時には60億円へと落ち込みましたが、ここ数年は70~72,73億円に落ち着いています(昨年のみ震災の影響等で63億円)。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

2011年は東日本大震災があり、東北・関東への出荷分約1万箱のキャンセルを受けました。他の地域へ振替えができたものの価格が暴落、9億円の被害が出ました。生産者には組合で価格保証し、次の生産にかかる肥料の助成を県に求め、以降の農家の運転資金を確保しました。また、6月の総会では例年並の70億の生産計画を立て、生産者のモチベーションを維持しました。 このような努力の結果、この難局を離農者「0」で乗り切りました。

 

説明スライド
 

実は震災の影響もさることながら、5月の台風と塩害、8月の台風により、夏の商品(葉物と残りの菊)の50%が出せなくなるという大打撃を受けました。何がなんでも年末はしっかり販売するという意気込みがあり、販売促進会議を開き、全国の卸売市場の代表をお招きし、講演会・圃場視察等をし、「沖縄はちゃんとやっている」ということをアピールしました。努力が実り、年末は前年対比103%の販売高を上げられました。

 

説明スライド
 

災い転じて2012年には良いことが起こるよう、辰にちなんだこの絵をポスターにし、花市場や花屋に配りました。

 

説明スライド
 

太陽の花のこれまでの取り組みの中で特に効果があったものとしては、作業の省力化のため選別機械を入れたこと、また輸送コストの削減のため船へシフトしたことなどがあります。

 

説明スライド
 

現状の取り組みとしては出荷のピークを当てるヤマダスによる集荷時期の確定、色バランス調整、菊苗供給事業、越冬苗の供給などを行なっています。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

輸入品のシェアが増え、価格競争により単価はピーク時から20%下がった。輸入品の参入により、沖縄産のデンファレのように消える商品が出る一方、ドラセナのように輸入品に後押しされる形で引っ張られる品目が出ている。卸売市場は、品目で国産・輸入品の差別化をもう少し強化必要があるのではないだろうか。また市場へのお願いとしては、産地の特色をもっと知って欲しく、さらには顧客の情報を発信して欲しい。市場が活躍し、専門店が元気になることが、業界全体が元気になるもとである。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

業界全体をあげての消費拡大事業も必要である。また太陽の花では様々な取り組みを続けるが、中でも青年部をマレーシアやインドネシアに派遣し、外国の産地についてもっと学ぶ機会を作っていきたい。外国を知り「日本は大丈夫」ということを知ることが大事と考える。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

業界あげての様々な取り組みがあるが、誠意をもって努力し、課題を貫いていくことが大事であり、それには将来の発展性があると思う。また流通80%のシェアを持つ花市場がもっと産地を勉強して頑張ってもらえると、産地は必ずついていきます。

 

説明スライド
 

 

 

講師:浜松PCガーベラ 鈴木 誠氏

 

説明スライド
 

浜松PCガーベラは15戸の農家で結成されています。「強い農家だけが生き残る」という考え方で進めている組織です。全国9市場に出荷、市場外での流通は一切なし。1本でも直販すると除名という厳しい体制にしています。

 

説明スライド

 

地元のベンチャー企業と組んで、キャップ掛けマシーンを作りました。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

説明スライド

 

全国9市場に出荷しているが、PCガーベラの花を誰がいくらで買っているかのリストを市場にもらうようにしている。少なくともベスト10を確認している。また、販売は1年前の動向と比べるのではなく、野菜・果実等の農産物全体の動向と比較している。

 

説明スライド
 

年間を通じて産地フェアなど数々のプロモーションをしている。その中で、ジャガール展示方式を開発。160種類のガーベラを1枚の板に展示する方式です。シャガール版と花見本を市場便もしくは宅急便で送り、花屋さんがセッティング、終わったら返してもらう。シャガール版と花見本は無料だが、大切なことは運送料はきっちり払ってもらうということ。産地のみが無理をしない体制を作ることで、産地フェアがどんどんできる状況です。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

説明スライド

 

オリジナルキャラクターを地元の方に作成協力いただきました。

 

説明スライド

 

「消費者向け」ではなく「花屋さん」に情報を発信している。

 

説明スライド

 

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ガーベラには冬には重油も電気も使うが、使っているエネルギー量を公開し、そのプロセスを分かっていただきながら買っていただきたいと考えています。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

平成23年度の販売戦略とその抜粋。

 

説明スライド

 

明らかに「良い」ものはみんなでやろうというスタンス。

 

説明スライド

 

説明スライド

 

明るくテンポの良い鈴木氏の講演は、随所に笑いが入る元気をいただける講演となりました。

 

 

JELFA定期研修ツアーに参加された3名に、ツアー報告をしていただきました。

 

講演の様子写真

 

〈報告内容の抜粋〉
・どの現場でも効率化を重視して、機械化・集約化を進めていることが印象的であった
・ダンボール箱をリサイクルとして何年も使用している、ということがとても新鮮であった
・低温管理の徹底や鮮度保持の取り組みなど、同じ花業界の中で業種が違う方々が情報を共有し、課題の解決に向かって協力していた。 またその中で、仕事の分担や業務の責任を果たしていた。日本でも学ぶべきところだと感じた
・業種が違う中で同じ情報を共有・解決していく場として、JELFAのような団体が今後活躍できるのではないか、と感じた
・設備投資がすごいと感じた。作る側、流通、売る側、買う側の求める者と提供する者のバランスが合っているオランダならではであった
・日本では機械化や設備投資はここまでできなくても、鮮度保持や認証プログラムなど、できる人から始めて徹底的に差別化を図っていくことが大切なのではと感じた
・このツアーは2回目でしたが、自分の意識も増え、蓄積したものがあったためか前とは違う視点でツアーに参加できた
・このツアーだからこそ行ける場所、出会える人があると感じた。何回行っても勉強できます!
・フローラホーランドはやっぱり大きかった。せり場では買参人がPCを駆使して他の市場と比べながら花を購入しているのに驚きました
・ある会社ではバラの生産をエチオピアに生産拠点を移していたが、そのバラ園ではコミュニティーを形成しており、雇用の創出やインフラに貢献、win-win の関係でもあり国交の有効化にもなっていたのが素晴らしいと思った
・ハイテク化により花は工業製品のように規格などが統一されていた。また陸・海・空のインフラの発達や教育レベルの高さ(全員英語が話せる)など、国際競争力に強いことを感じた。また人々(一般の人も含め)の花に対する意識の高さには驚いた。

こちらの定期研修ツアーの詳しくは、ホームページ内の「定期研修ツアー」の項目をご参照ください

 

 

その他、講演の様子

 

講演の様子写真

 

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