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定期研修ツアー

JELFA定期研修ツアー2008.10
欧州産業視察〜オランダ・ベルギー〜 を終えて

2008年10月15日(水)〜10月23日(木)のスケジュールで、JELFA主催『定期研修ツアー2008.10 欧州産業視察』を実施。オランダ・ベルギーの花き流通の実際を視察してまいりました。

今回の研修ツアーは2年ぶりにオランダのHorti Fairに合わせて実施いたしました。生産者・卸売市場・ブーケ―メーカー・資材業者など15名が参加しました。

 

集合写真

 

-行程-
10 月15 日水曜日〔日本→オランダ〕
オランダへ向けて出発(スキポール空港16:20着)成田空港から10名、関西空港から5名

 

★10 月16日木曜日〔オランダ〕
[Horti Fair 2008 ]視察
オランダのアムステルダム、ライ展示会場で毎年行われる世界最大級の大型花卉農業展示会。会場は、部門ごとに別れている。花卉品種がメインの会場では、各社が従来の品種の展示に加え、新品種を前面に押し出してアピールしている。商談スペースもブース内に設置してあり、今後のビネスに繋げる姿勢が読み取れる。流通関係の部門では、輸送用コンテナの展示やスーパーや小売店向けのバケツ、専用ラックの展示がしてある。昨年より、2部屋面積を減らしていた。原因は、種苗会社の合併などによるブース数の減少などが言われていたが、元々、農業機械類だけで行われていた会場に植物を合わせて開催してきた経緯の中で、経費がかかりすぎるなどメリットが薄くなったことも考えられる。市場のブースもフローラホランドが一つになったことから競うイメージは一新されサプライヤーのサポートのイメージが強くなっている。

 

[Aalsmeer Market 2008]視察
アルスメール市場で開催されるフラワーショー。ホルティフェアと同時期に開催され、お互いを行き来できる専用バスが設けられている。ホルティフェアに比べ、各ブースの面積は小さいが、所狭しと商品が並べられている。こちらは、展示目的というよりビジネスがメインになっている。

ホルティフェアの植物部門が、生産者出店部門だけ市場に戻ってきた感じである。昨年より大きな面積になっており盛況であった。種苗会社が加われば以前のフェアに戻ってしまう勢いである。昨年から、市場の卸売市場の床に全面カーペット敷きになっている。大きな変化に驚かされた。

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Horti Fair 2008

 

 

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Horti Fair 2008

 

 

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Aalsmeer Market 2008

 

   

★10 月17日金曜日〔オランダ〕
[Flora Holland]視察
2008年1月1日にBloemenveilingAalsmeerとFloraHollandが合併し世界一の花市場となる。社名はFloraHollandとなりロゴマークはAalsmeerのチューリップが採用される。セリ場は、2〜3レーンから構成されており品物はモニターの写真のみで販売されているところもある。市場近辺に会社を構える仲卸しは、購入した品物をアルスメアシャトル(全長13km、時速11km、1時間当たり約2600台の搬送が可能)を使って台車ごと搬送してもらえる。

テストセンターでは、日持ちの試験が行われている。室内は室温20℃、湿度60-70%、照明1000luk、12時間ごとに明暗。状況に合わせて様々な試験が行われている。
国内の生産者からの依頼の場合、1花瓶あたり平均25ユーロである。品質に高い意識を持つ生産者は、花持ち試験の合格表示(セリ場のモニターに表示される)を取るために自主的にテストを依頼する。

 

[クルトラ(資材・雑貨販売市場)]視察
切花:2店舗鉢物:2店舗資材:2店舗

 

[Hilverda De Boer]視察
年商1億ユーロ。世界第2位。社員250人。カーネーションのシェアを拡大するため、Kooij社を買収。100%輸出。輸出先は40〜50カ国。今後、日本への輸出は増える見込み。輸出の際、加工するものもある量販店向けのラインを使ったパック花束は勿論のこと、専属デザイナーオリジナルデザインによるハンドメイド加工の高級店向け花束も輸出。 鮮度を保つため温度管理も徹底されている。市場で仕入れた商品は、アルスメアシャトルに乗り台車ごとヒルベルダに届く。

 

[HilverdaKooij(産地)]視察
主にカーネーション、アルストロメリア、スターチースを育種栽培。後継者不足が問題。商品の価値を上げるため高級品作りを目指している。そのために、プロモーション活動にも力を入れている。今年は、ロシアでのカーネーションの販売に力を入れている。メインの赤系だけでなく、他の色の販売促進のため、店頭に立ってのプロモーション活動も行っている。過去にドイツでの販売促進での実績あり。

 

[あじさい農家(Bartjan Kolk 氏の圃場)]視察
当初はバラ農家であったが、輸入などの影響もあり現在は、あじさいを栽培している。栽培品種は、ベルダ、ピンパネル、マンモスなど。青色の品種を作る場合は、アルミニウムを使う。品種にもよるが、8ポットから約50本切れる。(年間)

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Flora Holland

 

 

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Flora Holland

 

 

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Hilverda De Boer

 

 

 

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Hilverda De Boer

 

 

 

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あじさい農家(Bartjan Kolk 氏の圃場)

 

 

★10月18日土曜日[オランダ→ベルギー]
[カルフール(ベルギーアントワープ店)]視察

フランスの企業。売上世界第2位の大手スーパーマーケットチェーン。店舗内の生鮮品売り場の一画に切花の販売スペースがある。大型の店舗にしては、かなり狭いスペースしか使っていない。品質管理も依然同様きちんとしている。売り場のバケットには、T-バッグが使われていた。ブーケのラベルなどの説明なども他のスーパーに比べ気遣いが感じられる。販売什器などもグリーンで統一され洗練されたイメージである。

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あじさい農家(Bartjan Kolk 氏の圃場)

 

   

★10 月19日日曜日〔ベルギー→オランダ〕
[Kinderdijk の風車群]視察

運河に19基の風車が立ち並んでいる。ユネスコの世界遺産に登録されている(1997年)。ベルギーからオランダに向けての移動日

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Kinderdijk の風車群

   

10 月20日月曜日〔オランダ〕
[フローラホランドNaaldwijk 市場]視察
場内視察。荷捌き場、セリ場、セリ前の保管場所。ナールドワイク市場は、旧フローラホランド市場の本店。その荷捌き(分荷)システムはかなり効率的である。無駄をなくし、動線の確保など目を見張るものがある。

 

セリ場近くにブルーメンプラザ(BloenPlaza)なるものができていた。まさしくショールームである。背中あわせに見せるための花持ち試験室を持たせるなど、工夫が凝らしてあった。また、前回視察時にはなかったのが、アールスメアと同じようなプロジェクター方式によるセリ機になっていた。セリ機付近のライブ映像も映す機能があり、利用法について調査したい内容である。

[仲卸センター]視察
切花、鉢物、資材、雑貨。アールスメアのクルトラと同じ機能。ピラミッド型の施設で出
来ている。

 

【ミニセミナー】講師:マーク・ヤン・テルウィンド氏
市場データ:
売上6000億円。
株主:5400人
出荷者数:10000人
買参人:5500人
従業員数:4700人
セリ65% 前売り35%
輸出先:1位ドイツ2位UK 3位フランス
輸入先:1位ケニア2位イスラエル3位エチオピア
今後、2016年にかけて小売は減少し、量販店が増加する見込み。市場調査を常に行い、物日の半年前には流行を読み提案する。消費者メインの花生産。花屋の売場を市場が提案する。スタイルグループを作成するため、年に2回の調査をする。立地、消費者にあった店づくりを提案する。アドバイス料、プロジェクト料は発生するが、これにより売上げが30%伸びた実績もある。

 

 

[De Bruijn Boekettrie(ブーケメーカー)]視察

取引先は、カルフールも含め約50社。独自のデザインや加工技術を守るために市場から離れた所に拠点を置いている。花材は、セリで購入して午前中に作成し、午後には納品する。グラスブーケが得意のようであった。数年前にフランスのカルフールで見たものが作られていた。かなり細かいオーダーなので取引先はかなり多く持つ必要があると思われる。

 

[ブバルディア生産農家]視察
ハウスごとに収穫時期をずらし、出荷を切らさないようにしている。1ハウスで年に4回切れる。ハウス内の温度管理は天然ガスを使い、最低15℃で保たれている。残念ながら、園主が留守をしていて種苗販売をしているストルートさんから説明を受けた。今後育種も取り組むという有望な生産者とのことであった。

 

[量販店JUMBO]視察
移動中に、ジャンボというモール内のスーパーマーケットに立ち寄って花売場を視察した。かなりの安売りスーパーに見えたが、花の品質レベルは高い。単品売りがメインであったが、ブーケも店内で作っており感じのよい売り場であった。

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フローラホランドNaaldwijk 市場

 

 

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セリ場近くのブルーメンプラザ(BloenPlaza)

 

 

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ミニセミナー

 

 

 

   

★10 月21日火曜日〔オランダ〕
[DEKKER(SP菊種苗会社)]視察
世界最大級のSP菊種苗会社。オランダの本社を含め全世界に6 社ある。創業当時は、野菜農家だった。8割が輸出である。交配は1年に90000回行われ、最終的に残るのは約80本のみ。輸出先の好みを考えて新品種の育種に望む。 新品種の開発チームは6名おり、2〜3年かけて新品種を育種。暖房代などの必要最低限の経費は、削りようがないため人件費の削減を目指した。その後、ハウス内、パッキングセンターはオートメーション化が進み、人件費の削減に成功した。ハウス内は電照320が保たれ、ほぼ均等に生育するため90%が秀品になる。これも出荷作業の短縮に繋がっている。収穫したスプレーマムは、すぐにハウス内のラインに乗せられ地下を通って、パッキング作業場に運ばれる。流れを断たずに、このままパッキングのラインで、茎が切りそろえられ結束され箱に詰められる。出荷の際は、長さでダンボールとバケットが使い分けられている。

 

[スーパーDEEN 店舗]視察
アムステルダム郊外のショッピングモール内の一画に店舗を構えている。自社で直接仕入れもしている。日本のスーパーと同様に出入り口付近に切花のスペースが設けられていた。12 ユーロ位の高級ブーケから、5 ユーロ位のカジュアルブーケまで取り揃えている。季節商品の出し方も得意であり、鉢物の販売も店内で丁寧に行っている。

[シンゲル花市場]視察
150mくらいの歩道にフラワーショップ兼雑貨屋のようなお店が軒を連ねている。球根、鉢物、切花などがメイン。観光客をターゲットにした小物なども多く揃っている。

 

 

★10 月22日水曜日〔オランダ〕
スキポール空港から日本へ

 

 

★10月29日火曜日〔オランダ→日本〕
成田空港、関西国際空港着、解散

 

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DEKKER(SP菊種苗会社)

 

 

 

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DEKKER(SP菊種苗会社)

 

 

 

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スーパーDEEN 店舗

 

 

 

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シンゲル花市場

 

 

▲定期研修ツアーINDEX